書籍「コーヒーが冷めないうちに」を読み終えての感想

imagesこんにちは!コマサトです( ´ ▽ ` )ノ

今回はサンマーク出版で50万部のベストセラーとなった

川口俊和さんの小説デビュー作、

「コーヒーが冷めないうちに」について感想を記したいと思います♪

(ちなみにフィクションです^^)

 

携帯小説とか好きな方はハマるかもですね( ´ ▽ ` )♪

 

本のあらすじ

ある街の「フニクリフニクラ」という

 マスターの「時田 流(ときた ながれ)♂」 →  こだわりが強い、大きい男
 奥さんの「時田 計(ときた けい)♀」 →  コミュ力高いくりくりお目々の妊娠ママ
 流の従妹でウェイトレスの「時田 数(ときた かず)♀」 →  友達がいない普通の美大生

の店員3人と、

 

いつも1番奥に座ってる、冬でも半袖ワンピースをきた女性を含めた

通い慣れたごく数人のお客さんが佇む、

小さな喫茶店を舞台に物語は進みます♪

 

そこの喫茶店には不思議な都市伝説があり、

『その席に座ると、その席に座っている間だけ、望んだ通りの時間に移動ができるという』

 

しかし、そこには

  1. 過去に戻っても、喫茶店を訪れたことのないものには会う事ができない
  2. 過去に戻ってどんな努力をしても、現実は変わらない
  3. 過去に戻れる席には先客がいて、その先客が席を立った時だけ座れる
  4. 過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
  5. 過去に戻れるのは、コーヒーを注いでから冷めるまでの間だけ

など、他にもめんどくさいルールが多々あります(゚ロ゚)

 

そんな条件の中、

  • 結婚を考えていた彼氏と別れた女性の「恋人」
  • 記憶が消えていく男と看護師の「夫婦」
  • 家出した姉とよく食べる妹の「姉妹」
  • 喫茶店で働く妊婦の「親子」

それぞれに起こる問題と、時間を越えた先に起こる心温まるお話です♪

 

…ここより先は軽いネタバレになりますので、

「ネタバレとか関係ないぜ( `ω´ )!!!」

 

って方だけどうぞ♪

 

 

 

それではどうぞ♪

 

第1話 『恋人』結婚を考えていた彼氏と別れた女性の話

この話は、

独学で6ヶ国語をマスター、早稲田大学主席卒、

医療系大手IT入社2年目にしてチーフの座に上り詰め、

抜群のプロポーションとアイドルのような美貌をもつ

 

才色兼備の「清川二美子(きよかわふみこ)」が、

 

3歳年下のゲームオタク、「賀田多五郎(かただごろう)」に

仕事でいきなりアメリカに旅立たれることから始まります。

 

当然、いきなりすぎる話に『別れ話』だと判断し、怒りだした二美子さま。

結局、彼の最後の言葉を遮り、「いけば? 」と突き放してしまいます。

 

その一週間後、

その会話をしていた喫茶店(フニクリフニクラ)内で愚痴をこぼしていたところ

その喫茶店で『過去に戻れること』を知り、

五郎との関係をやり直したいと、過去に戻ることを懇願します。

 

【過去に戻ってどんな努力をしても、現実は変わらない】

というルールを初めて知り愕然としつつも、過去に戻ることを選んだ二美子。

 

過去に戻るための手順を踏み、

そしてなにより一番大切なルールを聞いた二美子は

その内容にビビりながらも過去にタイムスリップ!

 

疑いつつも、無事「一週間前」に戻ることができた二美子は、

一週間前の喫茶店で賀田多と会うことに成功。

 

今度は「怒り」ではなく、ある意味で落ち着きをもって

会話に臨んだ二美子。

そこで賀田多が抱えていた本当の想いを聞くことに。

 

二美子が、彼の【価値観・悩みの大きさ】を理解できなかったことを悔やみ、

恋人としての関係性を完全にあきらめようとコーヒーを飲み干した時、

 

「3年待っててほしい。……かならず帰ってくるから。」

 

という賀田多の言葉を聞き、現実に戻ります。

 

二美子は

「過去」の出来事は変えられなくても

「未来」はまだ決まってないということを胸に、

気持ちを新たに喫茶店を出て行く。

 

そんな不器用な『恋人達』のお話です。

 

第2話 『夫婦』記憶が消えていく男と看護師の話

週に2・3度この喫茶店に現れて、入り口近くの決まった席に座り、

旅行雑誌に何かを書き込みながら最後まで読んで帰る、

「房木(ふさぎ)」という男性がいます。

 

彼はアルツハイマー型認知症を発症しており、

個人差はあれど、新しい記憶から徐々に消えていく「ボケ」の症状が特徴な病気です。

 

そんな彼ですが、

「過去に戻って、妻に手紙を渡したい」

という想いがあり、たびたび喫茶店に足を運んでいるというわけです。

 

そんな彼の奥さんは看護師であり、

すでに「妻として」は彼に忘れられています。

 

旦那のアルツハイマーの症状を誰よりも理解しながら、

『看護師』として一生、彼に添い遂げる想いで看護してる

なんとも逞しい女性です( ´ ▽ ` )

 

旧姓「高竹(こうたけ)」さん!

 

房木とは「房木さん」「高竹さん」と呼び合う

知人としての関係性を保っています。

 

それまでは「高竹さん」として認識されていた彼女ですが、

ある日

「どこかでお会いしたことありましたか?」

と、房木から知人関係ですらも忘れられてしまいます。

 

【完全に忘れられる】

いずれは覚悟はしていた彼女もショックは隠しきれず、

しばらく喫茶店で心を落ち着けていたところ、

『過去に戻れるタイミング』に遭遇。

 

房木が、忘れたはずの「妻(高竹)」に渡す手紙があることを聞き、

それを受け取るために過去に戻った高竹さんは、

今から3年前の「病気が発症する前」の房木と『夫婦』として出会います。

 

そこでなんとなしに手紙の件を話したところ、

房木に「未来から来たこと」を言い当てられてしまう高竹さん。

 

房木は、既に自分がアルツハイマーなのを自覚しており、

そのことを知った『看護師』の妻

  • この先、どういう行動をとるのか。
  • どんな立場で自分と添い遂げてくれるのか。

彼はそれを理解してしまったわけです。

 

彼女に『自分の気持ち『夫婦としてのありたい姿』

正直に手紙に書き綴ったんですね。

(でも恥ずかしくて渡せなかったと…)

 

その内容を知った彼女は、

彼との夫婦としての気持ち】に大きな誤差があったことを痛感。

 

喫茶店の皆んなに、高竹という呼び方をやめさせて

房木との新しい添い遂げ方を目指し、喫茶店をでていきます。

 

そんな互いを想い合う『夫婦』のお話しです^^

 

第3話 『姉妹』家出した姉とよく食べる妹の話

ここの喫茶店の常連でもある「平井 八絵子(ひらい やえこ)」は、

近くのスナックを経営する30歳の女性です。

 

彼女の実家は、宮城県仙台市にある有名な老舗旅館で、

父が社長、母が女将、6つ下の妹「久美(くみ)」が若女将を担っています。

 

当時、次期女将の期待を一身に背負った八絵子は

その自由奔放な性格ゆえに18歳の時に自由を求めて

「上京」と称した「家出」をします( ´ ▽ ` )

 

…ものすごい行動力!

 

それから12年が経ち、両親とは勘当当然の関係性ながら、

妹の久美だけは「旅館に戻ってきてほしい」と、

月に1度は必ず姉の下に上京。

 

しかし毎回姉には会えず。。。

姉の行きつけの喫茶店に足を運びます。

 

なかなか会ってくれない姉に手紙を書きつつ、

15品のメニュー(計10000円以上)を平らげ帰っていくということを

数年繰り返していました。

(このよく食べる描写、、、物語とはまったく関係ありません( ´ ▽ ` )ww)

 

そんなある日、実家の中居さんから八絵子へ連絡が入ります。

内容は

『久美が交通事故で亡くなった』

というもの。

 

通夜のために急いで実家へ帰るも、

すぐに喫茶店へと戻ってきた八絵子は

 

「旅館の責任を押し付けてきたこと」

「数年も会わずに逃げてきたこと」を

妹に謝りたいが一心で

「あの日に戻らせて」と懇願。

 

そして過去へ遡り、

生きている妹と数年ぶりに対面します。

 

死なないで!

そう叫ぶのを必死に我慢して、

そっけない態度を装いながら「旅館に帰っても良い」と伝えると、

 

そこで久美は涙しながら喜びます

 

それまで八絵子は、

「あの子は私を恨んでる」

「旅館なんて継ぎたくなかったから、何度も戻れと言ってきている」

「お姉ちゃんが帰って来れば、私は自由になれる…」

妹がそう考えていると思い込んでいたわけです。

 

でも妹、久美の想いは

【お姉ちゃんと一緒に旅館をやるのが夢だった】

というもの。

 

決して恨まれているわけでもなく、

旅館を継ぎたくなかったわけでもない。

久美が姉への説得を諦めなかったのは

『彼女の夢』だったから。

 

それを知った八絵子は、

今まで悲しませてきた妹のために、

妹の夢を叶えるために、

 

業務が厳しくとも、実家に居場所がなくとも、

旅館に帰ることを決意します。

 

もう2度と会うことはない愛しい妹との『最後の約束』として…。

 

そんな互いを真に愛していた『姉妹』のお話しです。

 

第4話の『親子』に関しては、

是非本を手にとって実際に見て欲しいです。

 

この喫茶店マスターの奥さんである、

「時田 計」の体と心、

旦那への想いとこれから生まれるであろう子供への想い。

 

それらが深く深く感じられるお話です^^

 

個人的な感想・・・

僕はこの本を読んで、

『思い込み』がどれだけ『真実を盲目にさせるのか』

を感じました。

 

怒り、悲しみ、憎しみなど、、、、

その時のとっさの「感情・激情」によって、

相手の考え・価値観を【勝手に決めつけてしまう】ことが

簡単に起こり得てしまうんですね。

 

そうなると、相手との間に

  • 気持ちのすれ違い
  • 意見の食い違い
  • 価値観の思い違い

などが生じて

場合によっては深い深い溝ができてしまいます(´・ω・`)

 

ですが、この本からは

『しっかりと本質を見極めること』

その大切がひしひしと感じ取れました。

 

「起こった事象の結果は変わらない」

それでも、それに事象に対しての「本質」を理解することで、

あなたの「考え方十分変えることができると思うんです。

 

この本の最後でもこう述べています。

 

「変わったのは『心』。

現実は変わらなくとも、

高竹さんは房木さんと夫婦であることを取り戻し、

平井さんは旅館を継ぐ妹さんの夢を叶えた。

それは、「心」が変わったから…」

 

結果は習慣で変わり

習慣は行動で変わり

行動は言葉で変わり

言葉は思考で変わる。

 

この思考は、「考え方」であり「心のありかた」だと思います。

 

正しく力強い「考え方・心のありかた」を身につけるには

意識して「物事の本質」をしっかり見極めていく必要があります!

 

そのためにも、

問題が起こった時などは、

自分の激情に流されずに、一度しっかり立ち止まってから

物事の「本質を見極める」意識をしてみてくださいね♪

 

きっと自分にとって最良の結果になるはずですから( ´ ▽ ` )

 

今回はこれにて♪

 

参考文献

「コーヒーが冷めないうちに」著 川口俊和 サンマーク出版

 

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